実は、自分だけがそう思っているだけでは
言葉というものは大変不思議なものです。ことわざにあるように「立て板に水」といったような、流暢な話し方の人が好かれる、というわけでもありませんし、話べたの人が必ず損をする、というわけでもありません。「立て板に水」のごとく、流暢に話せても、会話は成立しているでしょうか。相手の気持ちや立場に共感できる言葉を、気持ちをこめて言っているでしょうか。それができていれば、流暢なスマートな話し方はいっそう引き立つことでしょう。 また、自分は話しべただから、といっている人も、本当にそうでしょうか。実は、自分だけがそう思っているだけではありませんか。振り返って考えてみれば、家族や兄弟姉妹となら、自由に話せるのではないでしょうか。また、気心の知れた友人なら、冗談も言ったりできるのではないでしょうか。それならば、「話しべた」ではありませんね。 他人と話をするのがあまり好きではない、という方の中には、過去にあまりいい思い出がなかったのかもしれませんね。その証拠に、世の中には話好きな人もいれば、話しべたの人もいます。でも、誰しも楽しく会話をしたいと思っています。 実は、会話の基本は「聞くこと」なのです。話べただと思うのだったら、初めての方との会話は、相手の話を「聞くこと」に徹すればいいのです。会話がはずまないなら、そこでも「聞くこと」をすればいいのです。つまり、「聞く=質問する」ということですね。会社のお客様で、その日天気が悪そうだったら、「こちらまでいらっしゃるとき、雨には降られませんでしたか?」という風に、何か聞いてみるといいのです。そうすれば、 会話が生まれることでしょう。